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寝起きどっきりにはご用心

 これを煩わしいと感じるかは個人の問題だ。人……いや、貴銃士によってはなんとも思わない者もいれば、寧ろ喜びを感じる者もいるだろう。残念ながら八九はそのどちらでもない。毎朝飽きもせずやって来る訪問者に→続く
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影を結ぶ

 今日は途中で雨に降られることもなく、天気に恵まれた日であった。 背中に落ちていく夕日に寂しさを感じつつも、マスターは隣を歩く最愛の人と楽しい時間を過ごせたことを夕日に感謝した。 士官学校に戻ってし→続く
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Hearty Christmas

 恭遠にクリスマス休暇をどこで過ごすのかという書類を提出したその夜。マスターが部屋に訪ねてきた。 彼女が部屋に来ることは珍しくない。自由になった時間、暇さえあれば八九の部屋に訪れては話をしたり、一緒→続く
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月ではなく

『ブラウン・ベスが太陽ならシャルルヴィルは月だな』 誰かがそう言った。いつ、誰が言ったのかは覚えていないが、その言葉だけはシャルルヴィルの記憶に残っていた。 任務の帰り道、ふと夜空を見上げると薄黄色→続く
R18

そしてR18の話

いやー、やっちゃったね。書いちゃったね。エロいやつ。二次創作でエロ書くのは初めてだから勝手がわからなくて大変だわこれ。体力も精神力も削られっぱなし。 さて、まあ、フェチというフェチを作品の中に→続く
R18

一番になりたいから

「あ、シャルルヴィルだ」 一緒に買い物をしていた同期のメディックが窓の外を指差した。 指差す先にいたのは確かにシャルルヴィルだった。彼も買い物をしに来たのだろうかと窓越しに様子を伺うと、どうやらそう→続く
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白月のワルツ

『白月のワルツ』  夜も深くなり、談話室に集まっていた者たちが揃って部屋に帰る頃。マスターは誰にも見つからないようこっそり自室を抜け出した。そろりそろりと物陰に隠れながらエントランスまで下りる→続く
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とある男たちのブルース3

『ブルースを聴きながら』  レオポルト、キンベエ、タバティエール、そしてトーマス・フィッシャーが起こしたハーリー・ペイン襲撃事件は夜が明けるよりも早く街中に広まった。女性たちを連れて街に戻ると→続く
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とある男たちのブルース2

『Chase Chase Chase』  黒い空に浮かぶのは上弦の月と無数の星々。 舗装された道を、月と星、街灯と建物から零れる明かり、あらゆる光が照らしている。 明るければ明るいほど、不審な→続く
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とある男たちのブルース1

『とある老人と三人の貴銃士』   護衛任務を終え、宿に戻る前に一杯飲んでいかないかと入ったのは、街でたまたま見つけた小さなバーだった。 狭い卓に各々好みの酒と肴《さかな》を並べ、仲間のことやマスター→続く
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